あなたはレザークラフトをはじめてどれくらい経ちましたか?私はレザークラフトをはじめてすぐにこの問題に悩まされました。そう、「縫い目」です。
この写真を見てください。これは私がレザークラフトを始めたばかりの頃の縫い目です。縫い目がガタガタになっているのがわかると思います。
きっとこの記事を読んでくれているあなたも今まさに「縫い目」に悩まされているはず。他の人が作った作品の「縫い目」ばかり気になっているはず。私がそうでした(笑)。
まっすぐな縫い目、むずかしいですよね、憧れますよね、マスターしたいですよね!
「縫い目」は作る人の個性と、こだわりが出るポイントだと思います。
今「まっすぐな縫い目」が作れなくても、大丈夫です。
この記事では、私が「まっすぐな縫い目」に近づけた3つの方法をご紹介します。私もまだまだ研究と練習をしていますが、少しでもあなたの役に立てますように。
その1:今すぐ素材の見直しを。
「やわらかいレザー」は真っ直ぐ縫うのが難しいです。
私は牛ヌメ革にしてから信じられないくらい「縫いやすさ」を感じました。
革が硬いので、縫っているときの力加減が安定するからです。
私がはじめて縫ったレザーは、手芸屋さんで買ったやわらかいハギレでした。買ったばかりのときはそのレザーで練習をしていましたが、練習しても練習しても全然「まっすぐな縫い目」になりませんでした。
たくさん練習をして、作品を作って、レザーを縫ってみて思うことは「やわらかいレザーはむずかしい」ということです。これは私の技術不足なのか、レザークラフトをやっている他の人も感じていることなのかわかりませんが、むずかしいです。今あなたが練習や作品作りに使っているレザーがやわらかいのであれば、レザーを変えてみることをおすすめします。
「もったいない」と思うかもしれません。でも、「まっすぐな縫い目」にするための近道です。思い切って変えてみてください。私のおすすめは牛ヌメ革です。
その2:縫う前の準備が大切。
「縫い穴のブレ = 縫い目のブレ」です。
あなたは縫い穴をあけるとき、何を使っていますか?丸キリ?菱キリ?それとも菱目打ち?
「まっすぐな縫い目」にするには、菱目打ちが役に立ちます。なぜなら、刃がまとまっていて縫い穴がズレにくいからです。私は刃が6本ある菱目打ちを使っています。
ですが、菱目打ちでは縫い穴をあけません。あくまでも印をつけるだけです。
私は菱キリ(私は菱キリで穴をあけています)で縫い穴をあける前に、まずは菱目打ちで印をつけます。菱目打ちで印をつけると等間隔に印をつけることができます。さらに、6本の刃がまっすぐな印を付けてくれます。印をまっすぐつければ縫い穴をブレずにあけることができます。
私は菱キリであけた縫い穴がすきなので、菱目打ちで縫い穴をあけることはほとんどありません。理由は、菱目打ちは縫い穴を調整しづらいからです。菱目打ちで縫い穴をあけるとき、木づちで叩きますよね。私は木づちで叩くと縫い穴が広がりすぎるのと、縫い穴に角度がつきやすいので使いません。
菱目打ちでまっすぐ、等間隔な印をつけて、菱キリで縫い穴をあけるとまっすぐあけやすいです。縫い穴がブレると、縫い目もブレます。見落としがちですが、注意です。
その3:縫うときは同じ方向に同じチカラで。
方向がバラバラになると縫い目が崩れます。糸を引っ張るとき、絶対に同じ方向に引っ張ってください。角度も同じだとさらに良しです。
この方向や角度が違うと、縫い目がバラバラになり崩れます。
斜めな縫い目とまっすぐな縫い目になるのは、同じ方向に糸を引っ張れていないからです。
締めすぎ、締めなさすぎに注意
そして糸を引っ張るときは、同じ強さで引っ張ってください。締めすぎても、締めなさすぎても縫い目がバラバラになります。できれば、休憩もなしで、一気に縫ってください(笑)。休憩すると、強さが変わって、すぐにバラバラになります。
ここはガマンして、パーツごとに縫い終わったら休憩するようにしてくださいね。
固定すると縫い目が安定する
スティッチングポニーを知っていますか?
縫うときにレザーをはさんで縫いやすくする道具です。スティッチングポニーがあればレザーをはさんで縫うことができるので、縫う方向も締める強さも安定して、「まっすぐな縫い目」にできます。
さらに、縫うスピードも速くなるので一回使えばもう手放せなくなります(笑)とっても便利な道具です。
ちょっとだけ手に入りにくいかもしれませんが、自作で作れます。私も作りました。本気で「まっすぐな縫い目」にしたいあなたはスティッチングポニーを自作しましょう。ホームセンターにあるもので作れます。
本やインターネットではなかなか「まっすぐな縫い目」についてのヒントが見つけられず、本当に悩みました。使うレザーや糸、菱目の間隔でも全然違う「縫い目」になるので今でも「縫い目」は研究と練習をしています。
あなたも今は「縫い目」で悩んでいるかもしれませんが、きっと解決できるはず。
「まっすぐな縫い目」が作れるようになると、作品作りが楽しくなるので、あなたもぜひ3つの方法を試してみてください。