レザークラフトの糸でロウ引きする方法

  • 2018年1月15日
  • 2020年5月15日

レザークラフトでクセづけておくべき作業に「ロウ引き」があります。作品を作れば作るほどこのロウ引き作業が面倒に感じてしまいます。

  • 長い糸を引っ張ってロウを引くのがめんどくさい
  • 糸に対して均一にロウを引くのがめんどくさい
  • ロウに糸くずがついて手入れがめんどくさい
ロウに糸が付いてしまっています・・・

レザークラフトを初めた頃はそれでも楽しいのですが、作品作りに慣れてくると省いてしまいたくなります(笑)ですが、ロウ引きは良い作品を作るためには必須作業です。この記事で「ロウ引きするメリット」「今すぐマネできるロウ引きのやり方」を説明します。この記事を読むことで少しでも「あー、めんどくさー」がなくなればうれしいです。

ロウ引きする糸、ロウ引きしない糸

まず、どんな糸を使ってレザー作品を作るのか決めましょう。手縫いで使う糸には「麻糸」「ナイロン糸」「ポリエステル糸」があります。 麻糸はエスコードが有名ですよね。ナイロン糸はビニモMBT。ポリエステル糸はシニュー糸。糸の詳しい説明は別の記事で紹介しますね。 この3種類の糸でロウ引きが必要か、必要でないか決まります。 必ずロウ引きが必要になるのは「麻糸」です。そして「ナイロン糸」はどっちでもOKです。好みでやりましょう。そしてポリエステル糸はすでにロウ引きされているので不要です。

糸の種類よく使われる糸ロウ引き
麻糸エスコードなど必要
ナイロン糸ビニモMBTどっちでもOK
ポリエステル糸シニュー糸不要

なぜ必要?ロウ引きが必要な3つの理由

私はナイロン糸のビニモMBTをよく使っています。そして、必ずロウ引きしています。そして「どっちでもOK」といったナイロン糸にも蝋引きをする理由がちゃんとあります。 蝋引きが必要な理由は3つあります。

(左)ロウ引きしたビニモMBT 糸がピンとしている
(右)ロウ引きしていないビニモMBT 糸がふにゃふにゃしている
私がよく使うナイロン糸の「ビニモMTB」です。これ1つで600mありますので全然なくなりません(笑)

理由1:毛羽立ちをおさえるため

麻糸は縫っているときに革とこすれて毛羽立ってしまいます。 蝋引きすることでこの毛羽立ちをおさえることができます。 「毛羽立ちを防げる = 美しい仕上がりになる。」 ということですね!

 理由2:ゆるみを防ぐ

(上)ロウ引きをした絞まった糸(下)ロウ引きをしていないゆるんだ糸

ビニモMBTのようなナイロン糸は、縫っているときに縫い目がゆるんでしまいます。これは糸の性質でそうなってしまうのです。 縫い目がゆるむとキュッと絞まったカッコイイ縫い目ではなく、なんとなくだらしない縫い目になってしまいます。蝋引きをすることでキュッと締まったカッコイイ縫い目になります。

強度を高める

ポリエステル糸(シニュー糸など)、ナイロン糸(ビニモMBTなど)に比べると、麻糸は強度が低いといわれています。 縫っている途中で毛羽立ち、そして糸が切れてしまうこともあります。最も怖いのは、完成した作品を使っていたら糸が切れてしまうことです。 せっかく作った作品ですから、大事にしたいですよね・・・。麻糸を蝋引きすることで、強度を高めることができます。 蝋引きは正直、メンドクサイです(笑)ですが、ちょっとしたひと手間で作品の仕上がりが変わりますし、途中で糸が切れてしまうことも少なくなります。 慣れてしまえば蝋引きも、つらくなくなります。蝋引きは当たり前。って覚えておいてくださいね。

ロウはどれを買えば良いの?

用意するものは「糸」「蝋」です。どんな蝋を買えば良いのか? 蝋といっても種類がたくさんあります。「パラフィン」「蜜蝋(ミツロウ)」「松脂(マツヤニ)」がよく知られていますね。

パラフィン

パラフィンは石油から抽出され、ろうそく、キャンドルなどに使われます。

松脂(マツヤニ)

松脂は松の樹皮から抽出され、バイオリンなどのワックス、滑り止め、食品などに使われています。

蜜蝋(ミツロウ)

ミツバチの巣から精製され、化粧品、家具のワックス、フローリングのワックスなどに使われています。 この3つの中でオススメなのが「蜜蝋(ミツロウ)」です。糸に馴染ませたときの色合いに味がでるからです。ネットショップ、レザークラフトショップなどでカンタンに手に入れることができます。蝋の形には「丸型」「台形型」「角型」などがありますが、どれでもOKです。テンションが上がる形を選びましょう(笑)

ロウ引きの方法

ステップ1:糸にロウを引く。

糸をロウに指で押し当てながら引きます。この作業を3回ぐらい繰り返します。糸を引くときは「一方通行」で引いてくださいね。右から左、右から左といった感じですね!これを右から左、左から右のようにしてしまうと糸がほつれてしまうので注意です!

ロウに糸を押し当て、糸を引く

ステップ2:蝋を糸の芯まで浸透させる。

ドライヤーを糸に当て、ロウを糸の芯まで浸透させてください。どれぐらい当てるのかは、ドライヤーの温度や糸の種類などによって変わりますので「ちょうどいい具合」を見つけてください。

糸にドライヤーを当て芯まで染みこませる

ステップ3:ロウを落とす。

余分なロウをしごいて落とします。この時も「一方通行」でしごいてください。ポロポロと落ちるので、落ちきったら完了ですね!

糸についたロウを指でしごく

 たったこれだけです(笑) 麻糸は糸の芯まで浸透させてください。ナイロン糸(ビニモMBTなど)は軽く表面をロウ引きするだけでいいので、1回だけでもOKです。麻糸のように糸の芯まで浸透させるわけではないので、ドライヤーは必要ありません。「ロウ引きする回数」「ドライヤーをあてる時間」は糸の太さや種類によって調整してくださいね。

ロウ引き、メンドクサイ・・・

どうしてもロウ引きがメンドクサイと感じてしまうなら、「ロウ引きされた糸」が売っているので試してみてもいいかもしれません。ですが、ロウが付きすぎていてベタベタしているのでやっぱりオススメしません。 それに、ロウ引きされた糸は値段もそこそこ高いのでまずは「自分でロウ引き」にチャレンジしてください。きっとレザークラフトがもっと楽しくなると思います。(ロウ引きめんどくさいなぁ~って思うのも、楽しくなるはずです(笑))

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ココレザー SAEKO

元全国規模アパレルショップで働く。革製品がもともと好きでレザークラフトを愛知県名古屋市で行う。2017年にレザークラフトを始め、2019年よりレザー製品の販売を始める。

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